RX7600XTの考察と今後を考える

前回の投稿でご報告した購入グラボの使用レポートです。

簡単ではありますが、RX7600XTの購入を考える方のご参考になればと思います。

きっと、RX7600とどちらを購入しようか?それともNvidia?

悩まれている方多いと思います。

色々調べました、そして私なりの意見を記載いたします。

 

まずは現状の簡単なおさらい:

ポイント:Radeonの真価はWindows版ROCmの登場を待たずして語れない。

簡単にご説明します。

現状RedeonでStable Diffusionを使用する場合MicrosoftのDirectMLを使ったPytorchを有効にしています。

(私が使うstable-diffusion-webui-amdgpuもそうです)

 

一方、競合のNvidiaはCudaを利用したPytorchで高速のAI画像生成が現状可能です。

一部の有志がRedeonでCudaを動かして利用する「ZULDA」を使っているようですが、法的権利関係的にどうなの?

という問題を提唱されている方もいますので、私自身は見ないふりのパスをしています。

 

そして情報によると、Windows版ROCmの登場がここ1~2か月の間に来るようです。

Windows版ROCmを使ったPytorchの登場でRadeon利用者が増えるかもしれませんね。

私を含め、リリースを心待ちにされている方も多いでしょう。

 

16GBのVRAMの利点:

16GBのVRAMの恩恵を受けるのはやはりAI映像生成。

導入が少々難しいですが、stable-diffusion-webui-amdgpuを導入して「DirectMLを使った」映像生成するとかなり恩恵を受けられます。

私が生成した映像を添付しておきますが、生成時間は37秒です。

最近のAI映像は本物かAIかを見分けるのも難しくなっています。

映像生成を仕事や趣味にされる方であれば、VRAMが多ければ多いほど良いのは間違いありません。

 

一応、お試しで行ったアスカベンチも載せておきます。

スコアを見るとざっくり1.9s/it。

GTX1660Superと同等の数値になります。

Windows版DirectMLではスコアは伸びません。

Windows版ROCmの登場を持って再評価したいと思います。

 

16GBのVRAMを搭載するグラボの中では最安値レベル:

これが「RX7600XT」選ぶ方の最大の理由になると思います。

競合他社の同等製品「4060ti」よりもRadeon製品を選択する理由になります。

「4060ti」は現状で約7万円、価格差はかなりありますね。

 

逆に映像生成にまったく興味がなく、ゲームメインの方であれば一万円以上お安い「RX7600」を検討するのも良いと思います。

最近のゲームはVRAM・8GBでは足りないという情報もちらほら見かけますが、、、、、

 

おそらく「円安がこれ以上進まない条件で」2~3年経過すれば16GB搭載のグラボの平均価格も下がるでしょう。

ミドルクラスのグラボですので、今後も乗り換えを考える方も多いでしょう。

 

結論:Radeonの真価を語るのはまだ早い

あと一~二か月待つと、Windows版ROCmを使ったPytorchの登場が見込まれます。

その評価を待ってから購入を検討するのも良いと思います。

もちろん、予想以上の好スコアが出ることで、お値段がアップすることもあるかもしれません。

 

利用者が多くなれば=ソフトの開発速度が変わる。

AMD製のグラボのシェアが上がることを願って、これからも情報をアップしたいと思います。

私は(オトクだったので)購入してよかったと確信しています。

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