オンライン授業を進めるには「自助」
直近のコロナ感染事情もあり、9月からの学校開始時にオンライン授業を希望するという内容のSNSよく目にします。
おそらく、この「オンライン授業」人によって認識が大きく違うように思います。
オンライン授業の種類:
前提:認識が3つに分かれていると思います。
1、YouTubeのように「前もって録画された映像」と資料を見ながら、学習するタイプ。
放送大学のオンライン授業もこの形式です。
おそらく、これを想像する方が大部分。
質問がその場でできない、大きなデメリットがあります。
2、ライブで授業の映像を一方向で配信するタイプ。
塾や予備校でこのタイプの講義をします。
メリットは一度にたくさんの学生に対して授業が行えます。
質問はライブですのでチャット等で送付することになりますが、適時質問ができないデメリットがあります。
3、ビデオ会議システムを利用して、双方の顔を見ながらライブ授業をする方式。
この形式ですと、授業をしながら適時質問ができます。
先生とお友達の顔が見えますので、理解度を顔を見ながら確認できる大きなメリットを持ちます。
これが、一番望ましい形です。
今回は「3のビデオ会議システムを利用」について私見を記載いたします。
ビデオ会議システムを利用して、ライブ授業をする方式:
結論から申し上げると、この方式の最大の問題は「学生側の設備管理」です。
これから始まる「小学校プログラミング教育」もここに最大の問題点を含んでいます。
つまり、家庭の財政状況で「各家庭の設備と知識に大きな違いがある」ということです。
学校側も言えない真実、まさか各家庭のIT設備に要求をすることもできません。
小さい時からパソコンを与えられ、両親もIT系の知識に強い家庭の子供は、すでにプログラミングもたしなみます。
Wifiやルーターの設定も問題なく行い、MacアドレスフィルタやIDステルス等の安全策も難なく取り入れます。
カメラやマイク設定もできるので、ビデオ会議システム利用の授業にも対応できます。
しかしながら、家に設備を持たない、ネット回線を持たない家庭の子供の対応をどうするかです。
設備を購入して、各種設定も行わなければいけない、誰が負担するのか?誰が設備トラブルに対応するのか?
少なくとも、
1、ネット回線の配線、セキュリティー設定。
2、PCの設置、設定。
3、マイクとカメラの設置とテスト。
ここまでの対応を教師に担当させるのはあり得ませんので、各家庭の親御さんにお任せするしかありません。
教育の公平性を担保するのが極めて難しい案件です。
結論:
なんでも「学校頼み」では、おそらく「オンライン授業」は進みません。
ここは自分で学習して「自助」を進めるのが、ベストの策と思います。
お子さんと一緒に勉強しながら、準備を進めるのが良いのではないでしょうか?
新たな生活給付金が発生するのが理想ですね。
何でも「用意して欲しい」と言い続けると、ご存じのように”中抜き”がたっぷり発生して高くつきます。
結局、「自助」が一番効率が良いというのが自論です。
オンライン授業対応には学校側にも相応の知識と設備が必要なため、おそらく対面授業を続行する地域が大部分と思います。
オンライン授業100%であれば、テレワークの仕事同様にどこに住んでいてもアクセスできるので、転校の自由を認めてみては?と考えます。
現状、ビデオ会議システム型のオンライン授業に問題なく対応できる情強児童・生徒向けに、更なるIT英才強化プログラムを打ち出す学校があっても良いのではと考えます。
入学の面接からすべての活動連絡を含めてビデオオンライン面談、授業の課題もメール提出。
教師がURLとパスワードを送付して時間指定すれば、自分でオンライン授業にアクセスして、日本各地の英才と共に議論を深めながら授業を進める。
これこそが本当の「小学校プログラミング教育」につながるのではないでしょうか。