海外移住の厳しさ・戻る人も増加

前回の投稿、海外永住者は増えているの続きです。

海外在留邦人数調査統計を引き続き分析します。

 

長期滞在者は減っている、なぜ?

海外在留邦人数調査統計をしっかり眺めてみると、かなり大幅に滞在者の割合が減っている国を見つけることができます。

それは「タイ」です。

 

2021年 82,574人

2022年 78,431人

2023年 72,308人

と2年間で約1万人の方がタイを離れています。

減少の割合が高く、ペースもかなり加速しています。

 

タイ滞在者減少の理由

シンプルです、査証取得に要求される資産の額が上昇しました。

 

タイに長期滞在する方が利用する査証:

エリートビザ

リタイアメントビザ (リンクつけておきます)

の取得条件がかなり厳しくなりました。

特に保持する資産・金銭面の条件が厳しくなりましたので、条件に合致しない方々の離脱が起こっていると考えられます。

 

エリートビザは検索すると、相当に条件が厳しくなったようですね。

 

一方、50歳以上のリタイアメントビザは5年+5年と期間は長くなりましたが、

タイ国内のタイの銀行預金残高証明書(3,000,000 バーツ以上の預金残高が確認できること)が必要です。

*3百万バーツは約1,250万円となります。

加えて、補償内容が指定された現地健康保険への加入も条件にあります。

円安もあり、年々条件が厳しくなりますね。

 

過去、日本円の価値が高かった頃には「安く移住できるタイ」と多くの方が移住されました。

しかしながら、日本が停滞した30年の間にアジアの国々はすべて成長。

今では沢山のタイの一般市民の方々が日本に観光旅行。

「安い!安い!」と観光を楽しまれるようになりました。

 

今後の日本円レートの変化に注視

今海外に永住されている方も「日本の年金収入で生活」されている場合、今後の更なる円安へのレート変化によっては苦しい状況になります。

数年前までは、円高と海外現地生活費の安さの恩恵が受けられましたが、そのアービトラージも急速の円安でメリット消滅。

海外現地での生活をあきらめて日本に帰国している中・高齢者の状況が理解できます。

もちろん、現状保有する資産をすでに現地通貨にある程度まとめて変換されて、預金・運用している方は問題はないでしょうが、、、

 

一方、日本人の若い方々はオーストラリア等にワーキングホリデーを利用して現地就業。

移民ポイントが稼ぎやすい資格を認識できた後には、現地で必要な学問を修学して、そのまま移民。

まさに「永住」になります。

 

金融緩和は引き続き継続するようです。

日本円の希釈と価値低下を一刻も早く止めていただきたいものです。

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