円安でオトクなもの
昨日から、外国人旅行者の日本入国の制限がさらに緩和されました。
「日本は安い」と世界中の観光客の日本入国が進むと思います。
沢山の外貨を日本円に変えて、日本国内で消費をする。
食事に、買い物、宿泊・移動と様々な消費が考えられます。
日本の経済的なメリットは大きいですね。
しかしながら、問題もございます。
今朝、一つのツイートを見て問題点が分かりました。
外資系企業の日本の若手有能理系人材への高給対応
最近の円安も加わって、日本の若手理系人材が外資の門をくぐるという事です。
円安で本当にお得なもの、それは「有能な日本の若手理系人材」ですね。
前回の投稿でも、数字を使って解説しましたが、川口市に沢山の高給外国人が居住しています。
最近、中国の大手ゲーム開発企業が日本に開発拠点を開設しているニュースを見ました。
これから、沢山の中国のIT系企業が日本に拠点を開設するでしょう。
中国シンセンで理系新卒大生を誘致するより、東京で有能な若手を誘致する方が安いということです。
中国の有能な新卒生はすでに1,000万円以上の初任給が必要です。
それを考えれば、日本で有能な理系卒生を採用する方がオトクです。
企業を買収?それよりも未来を創る有能な人材を青田買いする方が将来性がある
理論性に優れる中国人経営者ならば、ここが一番にオトクと考えると思います。
「日本の初任給体系」は終身雇用を想定して出来ています。
初めの給与は安い?日本人の固定観念ですが、海外では違います。
一方、中国のIT人材は35歳周辺で、次のステージに動いていますので、なるべく若いうちに稼いでおきたいですね。
ここで資本と共にスピンアウトして、自分のビジネスを創り出すことで、さらに市場が大きくなりますね。
終わりに:
この外資企業の理系人材高給青田買いが続くと、学生はこう考えるはずです。
「日本語で学ぶ必要ある?」
「中国の北大・清華へ進学する方が、もっと高給取れるのでは?」
と。
そして「日本の理系人材流出」は、日本の技術大国の位置を過去の遺物にするでしょう。
対策は「円安」を止めること。
その方法は、外貨との金利差を埋めることですが、それも出来ないでしょう。
「時価会計」で考えると、金利上昇で保有する国債の価値が下がります。
少しの違いでも母数が多ければ、影響は大きいでしょう。
大変遺憾ですが、日本の若手人材流出はこの「止まらない円安」を契機に加速するでしょう。
若くて有能な人材には自由の翼があります。
海を渡り、さらなる発展を遂げて欲しいと思います。