お金を持っている人達の嗜好分析
本日ご紹介の書籍はこちらです。
”中国「草食セレブ」はなぜ日本が好きか”です。
書籍感想:
面白いです。
現在の中国の若者たちの嗜好・性向を理解したいと思う方にうってつけの書籍です。
日本に来る中国人観光客は増加の一途、旺盛にお金を消費する人たちの行動パターンや嗜好を分析することで、あなたのビジネスにも極めて有効と考えます。
直近の中国の急激で急速な変化が理由で、生まれた年代によって、その考え方や行動パターンが違うということが理解できます。
特に90年代以降に生まれた若者は「仏系」(日本語の「草食系」に近い)と呼ばれており、仏様のように物欲があまりないそうです。
しかしながら、知識欲は旺盛で、書籍等の知的好奇心を満たすものに対しては惜しまず投資するようです。
そして、昨日も投稿いたしましたが「子供」への教育投資に関しては、中国人すべての年代で旺盛です。
現在日本で中国人観光客向けに人気のある商品ですが、「子供用目薬」「子供用熱さまシート」等の子供向けの商品の売れ行きが良いようです。
子供が使うものには、惜しまず投資をする性向が出ています。
おそらく、物欲の無い世代・90后、00后がこれから主流になってきますので、日本に来る中国人観光客が望むものも大きく変化してくると思います。
こちらの書籍では、美容整形等の特殊なサービスの人気が高まると記載がありました。
そこから考えられるものとしては、「語学が話せて、きめ細やかで便利なコンシェルジュサービス」の需要があるのでは?と考えます。
日本に数回来るうちに、「家が欲しい」「会社が欲しい」と欲しいものも変わってくるでしょう。
その際に、言葉・習慣、法律の問題がやはり発生します。
そういった問題にきめ細やかに「セレブの手足」になって、動いてくれる総合サービスが欲しいのではと思います。
ちなみに、書籍にも紹介のあった「牛乳」ですが、香港では”生鮮で輸入品”とすこぶる高いので、日本に来たら「牛乳がぶ飲み」は理解ができます。