海外永住者はさらに増える、あなたも?
今年も(外務省「海外在留邦人数調査統計」)が出ましたので、数値の分析です。
昨年の数値についても、分析していますのでこちらをどうぞ。
内容的には、昨年度と傾向は変わりません。
718,838人 *昨年度より32,643減: 企業の海外駐在者(長期滞在者)の撤退が増え、
574,727人 *昨年度より17,693増: 日本人の海外永住者が増えています。
海外に住む邦人数は4年連続で減少しています。
長期滞在者の減少度合が顕著であり、海外で稼げなくなった日本企業が現地滞在駐在者を引き上げている現象と考えます。
そして、数年以内に海外永住者数が長期滞在者数を超えると予測できます。
海外永住者については、2001年度から増加の一途です。
増えている永住先は?
こちらのブログで予想している3地域の在留邦人の割合が顕著に増えています。
オーストラリア +5.1%
ニュージーランド +4.5%
台湾 +3.7%
です。
特に、オーストラリアへの移住者が
2022年 94,942人
2023年 99,830人
と大きく上昇しています。
オセアニアの2か国については、おそらくIELTSの関門を突破した有能な若手看護師の皆様が多く移住していると考えます。
ご存じの通り、日本の義務教育は必要な教員数確保もままならず、すでに残念な状態です。
現地に永住して子息に英語で義務教育の機会を与えたいと考える聡明な両親の存在が、さらに永住の後押しをするでしょう。
台湾に関しては、私も永住を希望しています。
まずは青年の進学先として、台湾の大学を希望する学生数の増加。
そして、55歳以上が対象となる退職者ビザを用いての移住。
さらに、何度か紹介していますが、今年予定される与那国島との定期船開通。
この開通でビザ更新がさらに容易になりますので、台湾移住者が今年大幅に増えることを予測します。
与那国島へ行き来する方が増えれば、必然的に買い物をする場所も増えるでしょう、イオン琉球さんの投資を期待しています。
去る者もいれば、来る者もいる
今都内の高級不動産を購入する方々を見ればわかりますが、海の向こうから資産を保有して来られる方も多いです。
彼らが選挙権を獲得し、自分たちの代表を選べるようになれば、日本は確実に変わります。
第2次大戦後に海外からの影響で日本が大幅に変わった様に、再度大きな変化が起こるはずです。
おそらく、自分たちに必要のない「社会保障の撤廃」を要求するはずです。
政府支出が大幅に減り、税金や負担も減ることで、さらに海外から有能な若者を誘致できるでしょう。
海外から移住してくる有能な若者の中から、未来の日本経済を支える新業態の企業が誕生することを期待します。
外国人移住者には、日本人にはできないことができます。
「同じ日本人だろ、血も涙もないのか!」
日本人であればこの言葉で改革は止まりますが、海外から移住してきた方々の代表は違う判断をするはずです。
そもそも、賦課方式の「公的年金や介護保険」が今後も存続できるはずはありません。
公的年金を受ける側が増え続ける状態ですので、日本人の若い方々の離脱が加速すれば、それだけ破綻が早くなります。
もし公的年金が積立方式であれば、外国から来た労働者も帰国際に自分の積み立て分を引き出して帰国できます。
私も香港のMPF(香港の積立年金)を解約して返金頂きました。
加えて、国民皆保険制度も台湾のように居住開始から半年加入待機+4割負担にするのはどうでしょうか?